前回に続いてKATO キハ85系(旧製品)の室内灯の交換を行います。また、前照灯・尾灯のLED化を行います。 旧製品の室内灯については電球式のものが標準装備となっており、これのLED化改造を行っても良かったのですが、KATOから再生産品専用に発売されたLED室内灯ユニットが旧製品にも使えるということだったので、素直にこれを使うことにしました。 この室内灯ユニットは旧製品にも無加工で取り付けることができます。なお、動力車への取り付けには多少の分解作業が伴いますが、付随車への取り付け作業はとても簡単です。(ちなみに照明板(プリズム)と集電シューは元々取り付けられていたものを流用できます。) 写真は取り付け前と取り付け後の普通車の様子です。前回と同様に普通車には付属のカラーフィルターを取り付けています。 キロハ84については照明板(プリズム)に半分だけマッキーのライトブラウンを直接塗って試してみましたが、普通席側(右側)にまで黄色光が掛かってしまい失敗でした。また、色が濃くなり電球色とは言えない室内の色になってしまった点も頂けません。 そこで、前回のキロ85と同じようにプラ板をライトブラウンで着色し、グリーン席部分の照明板(プリズム)の下面に両面テープで貼り付けてみたところ、グリーン席と普通席の照明の色の違いとグリーン席部分の電球色の色味が良好に表現できました。(先に照明板(プリズム)に塗ったマッキーはアルコールで落としました。) 前回のキロ85,キハ84と、今回のキロハ84です。まぁ、良い感じではないでしょうか。 次に、前照灯と尾灯をLED化します。 写真はLED化前の点灯状態です。光源が電球ですのでトレインマークがオレンジ色になってしまっています。また、前照灯と尾灯間の遮光が不完全であることが分かります。 とにかくライト基板にアクセスしないとけませんので分解します。 ボディーを外して台車のビスを外します。次に室内灯の照明板(プリズム)を外し、2枚目の写真の(1)のビスを外します。最後に灰色の床板とクリーム色の座席板を止める(2)のツメを外すのですが、灰色の床板のツメの根元の両外側を指先(爪先)で押さえながらクリーム色の座席板を分離すると簡単に外れます。座席板を外すとライト基板が剥き出しになります。(写真はキハ85-0ですが、キハ85-100も同じです。以降、特に記載がなければ方法は同じです。) ライト基板は半田ゴテで部品を外して、パターン上の半田も吸い取り線で綺麗に除去しておきます。 LEDと抵抗(とジャンパ線)をハンダ付けします。1穴に2本のリード線が入るところは少し穴を広げておきます。回路図は上の通りです。 なお、前照灯用、尾灯用とも白色LEDを使います。 ここまでは、キハ85-0の場合でしたが、消灯スイッチが組み込まれているキハ85-100番台のライト基板についても、ほぼ同じ加工になります。 (キハ85-100のライト基板は基本編成側のみに組み込まれています。) ライト基板を床下に収めます。そのままではLEDのリード線が座席板に当たって収まりませんので、各LEDの中央側のリード線が下になるように捻っておきます。 このままではライトプリズムの左右非対称性とLEDの光の指向性のために各灯火の左右の光量に差が出てしまうので、LEDの光軸合わせを行います。各LEDを中央に向けるようにすればよいのですが、キハ85-0の尾灯については、尾灯用のLEDを下に向けるように意識しないと光量が落ちます。(写真の右側のLEDです。) それでも左右の光量差の改善ができなかったので、ライトユニット内のプリズムの半分に、黒く塗った紙片を両面テープで貼り付けます。(黄色丸印内) 当然、灯火の明るい側の光を遮るように貼り付けます。(作業順序は後に書く前照灯と尾灯の遮光作業の後になります。) LEDへの交換が済んだら遮光作業を行います。 ライトユニットから、前照灯,尾灯,トレインマークのプリズムを外して銀色に塗ってしまいます。前照灯のプリズムのLED側にはクリアオレンジを塗って電球色を表現します。(塗り厚さで色温度を調節できます。) 2021/05/12追記 プリズムに塗装するとプリズムが脆くなって破損しやすくなりますので、塗装しない方法を考えた方が良いかもしれません。また、光量も落ちますが、元々LEDが明るすぎたので今回は問題になっていません。 プリズムの塗装ができたら、ボディーに収めます。 この後、先に書いた光量差を改善するための紙片を貼ります。 試験点灯の様子です。 前照灯が電球色、尾灯が赤色、トレインマークが白色になりました。 写真では分かりづらいですが、キロハ84のグリーン席の照明が良いアクセントになっています。 これでキハ85は一通りの整備が終わりました。行先シール類は気が向いたら貼っていきます。 それでは。<(_)> (2024/04/24追記) キハ85の旧製品の前照灯と尾灯のLED化を再度行いました。(←クリック)
KATO キハ85系 増備・室内灯整備
1ヶ月ほど前に手を付けた話になりますが、KATO キハ85系の増備と室内灯整備を行いました。 正直なところ、今回のKATO キハ85系のリニューアル再生産についてはスルーを予定していたのですが、旧製品に設定のないキロ85の誘惑に負けて単品で増備を行ってしまいました。 増備車は10-1405増結セットのキロ85-5とお供のキハ84-303です。 キロ85は旧製品と違ってライト類はLEDになっています。また、旧製品の課題であったヘッドライトとテールライト間の遮光についても、対策がなされたようです。一方、室内灯はキハ84とともにオプションとなり、旧製品からダウングレードとなっています。 保有する旧製品は室内灯付きですので、増備車にも室内灯の取り付けを行います。 室内灯は専用品(11-223)を使います。2セット(5両分×2)あるのは、旧製品の室内灯の取り替えも予定しているからです。 プリズム(照明板)は先頭車用と中間車用が、基板カバーは付随車用と動力車用があることに気をつけていれば、取り付けは難しくないようです。 取り付けてみました。キロ85には付属のオレンジ色のカラーフィルタも取り付けています。 キハ84は昼光色、キロ85はカラーフィルタを付けたにもかかわらず昼白色といった感じです。 しかし、両車両とも実車はもっと色温度が低かった記憶があるので色味を調整してみます。 キハ84にはオレンジ色のカラーフィルタを取り付けることにして、キロ85はカラーフィルタに加えて色を塗ったプラ板をプリズム(照明板)の下面に貼り付けます。 色はマッキーのライトブラウンで適当に塗っています。(写真1枚目) 貼り付けは両面テープを使用しました。(写真2枚目) かなり雰囲気が改善されました。旧製品の室内灯の取り替えもこの方法で行おうと思います。 しかし今回のリニューアル再生産については、「南紀」の再現のためにキハ84-200番台も製品化をお願いしたかったところですが、数年後には発売されそうな気もしますので気長に待つとします。 それでは。<(_)>
MicroAce 名鉄キハ8500系 室内灯取付
気が向いたので、マイクロエースのA7190 名鉄キハ8500系5両セットに室内灯を取り付けます。 併結相手のKATOのキハ85には室内灯が取り付けてありますので、こちらの車内が真っ暗だと釣り合いが取れません。 使ったのはTORM.のTL-001狭幅A・白色です。便所までしっかりと照らしたければBタイプでも良いのですが、その必要は感じませんでした。(Aタイプでも客扉側は照らせます。)基板のカットですが、先頭車は2コマカットで、中間車は1コマカットとなります。 取り付けてから初めて気付いたのですが、窓ガラスパーツがかなり青っぽいのでLEDが白色では陰気な感じになってしまいました。そこで、LEDチップにマッキーのライトブラウンで着色しました。写真の上が着色前で、下が着色後です。非点灯時には違いが分かりづらいのですが、点灯させるとそこそこ色味が変わります。 素直に室内灯ユニットを取り付けてみたのですが、室内灯ユニットが車両の前後で傾きます。よく見ると車両中央付近の室内灯ユニット用の支持棒が、集電部よりも少し低くなっています。さすがにマイクロース製品と言った感じで、簡単には作業が進められません。 そこで、室内灯ユニットの支持棒が当たりそうなところに1mmのプラ板片を両面テープで貼り付けました。これで室内灯ユニットが水平になります。プラ板片が長細いのは両面テープの接着面積を稼ぎたかったからです。 こんな感じになりました。2枚目の写真の左側は友情出演のキハ85です。 なお、乗務員扉の窓ガラスが単独パーツになっていて、車両の分解時に脱落しやすいので気をつけて下さい。 それでは。<(_)>
TOMIX 近鉄50000系 しまかぜ 室内灯取付
保有するTOMIX 92499 92500 近畿日本鉄道50000系(しまかぜ)に室内灯を取り付けました。 今回は純正品ではなく、TORM.ブランドの室内照明ユニットを使います。この製品は光源が分散式になっており、車内をムラ無く照らすことができます。(構造上、小部屋が連続する車内は苦手です。) 購入したのはTL-001 幅狭A白色×2,TL-021 幅狭B白色×2,TL-003 幅狭A暖色×2です。ただ、実際に乗車した印象から白色が気に入らなくてLEDに着色を施してしまったので、TL-001 幅狭A白色はTL-003 幅狭A暖色、TL-021 幅狭B白色はTL-023 幅狭B暖色でも良かったです。(幅狭タイプの幅は約9mm(基板は約8mm)です。) この室内ユニットはスプリングの真下から長さの短い側にかけてもLEDが取り付けられており、純正品では苦手な部分も照らすことができます。 また、長すぎる部分をLEDごと折り取る仕様になっており、導光材と基板部分が簡単に分かれますので、折り取るときは別々に行います。 なお、写真はBタイプです。Aタイプはスプリングの位置が基板の端になります。 それでは、先頭車のク50101とク50601から始めます。TL-021 幅狭B白色を使います。運転席部分の2コマ分をカットします。 モ50201です。TL-001 幅狭A白色を使います。1コマ分をカットします。 モ50501です。TL-001 幅狭A白色を使います。これも1コマ分をカットします。 モ50301です。TL-003 幅狭A暖色を使います。同じく1コマ分をカットします。 最後にサ50401です。TL-003 幅狭A暖色を使います。クーラーが邪魔になるので3コマ分をカットします。他の中間車より多めにカットすることになりましたが、写真のように気になるほどは光量が落ちませんでした。 ちなみにプレミアムシートの1・2・5・6号車については、走行中は電球色、停車中は白色です。今回は実際に乗車したときの様子からその中間くらいの色合いを目指したのですが、結局、LEDに色を塗って電球色にしてしまいました。クリアイエローとクリアレッドを混ぜたものを、白色LEDにうっすらと塗って電球色にします。 試験点灯時の写真です。綺麗に光っています。 実際に乗車したことで、現在のところ密かにしまかぜブームがやってきています。 <(_)>
しまかぜ乗車2
しまかぜ旅行(スペイン村旅行?)の2日目です。 夕べ泊まったホテル志摩スペイン村です。ちなみにこの奥にひまわりの湯という温泉があります。ヌルヌル系のアルカリ性単純温泉です。パンフレットによるとpH8.6だそうです。 2DAYパスポートだったので、今日もパルケエスパーニャですこし遊びました。しかし、パルケスパーニャはなんだかんだと言いつつ、朝から晩まで遊べることがわかりました。旅行行程の組立てとしては宿泊込みで1日目は午後、2日目は午前で2DAYパスポートを使うのが丁度良いかもしれませんが、ショーをちゃんと観るなら実質1.5日くらいの滞在時間が欲しかったかな。 名残惜しいですが、路線バスで賢島駅方面に向かいます。 賢島駅の手前のバス停で降りて志摩マリンランドに行きました。ちょっとしたトラブルがあり、写真がないのでパンフレットでご勘弁を。所要1時間と言ったところでしょうか。パンフレットをよく見ると賢島駅下車徒歩2分と書いてありましたが、2分で歩こうとすると息切れします。まぁ、近いには違いないのですが。 次に賢島駅の反対側から賢島エスパーニャクルーズ エスペランサに乗りました。チケット売り場は乗船場所の80m手前にあって、最初は見落として行き過ぎてしまいました。こちらのチケット売り場の方がマリンランドよりも駅に近く、賢島駅下車徒歩2分かもしれません。天気も良かったので、なかなか綺麗な景色でした。終わりに真珠のモデル工場見学に寄って所要50分足らずの行程になります。真珠をお土産にと思いましたが、良さげなものはやはり高くて買えませんでした。 往路も当然しまかぜに乗ります。撮り忘れていたので昨日の第3編成の写真です。 今日もまた第3編成ですね。4号車に乗車します。 個室は取れなかったのでサロン室です。サロン室は3区画あり、各区画の定員は6人ですが4~5人分のきっぷでも1区画が取れます。 残念ながら予約が取れなかった和個室と洋個室の写真です。各部屋の定員は4人ですが、こちらは3人分のきっぷで1部屋が取れます。 京都駅17:38着になるので、赤福でおやつにします。 折角なので5分ほど並んでカフェ席でもおやつタイム。ww 五ヶ所こつぶみかんアイス 樹熟を食べました。とてもおいしかったです。400円もしましたが。 途中、乗り間違えた人がいたと言うことで伊勢中川駅に臨時停車するというハプニングがありました。 と言うことで、無事に京都駅に到着しました。写真は車内で記念に配っていた乗車記念証です。行きと帰りでデザインが違いました。 実際に乗車してみての感想は「快適!」でした。ますます模型に愛着が湧いてきました。 それでは。<(_)>
しまかぜ乗車1
しまかぜに乗るために志摩スペイン村に行ってきました。あれ?目的がおかしい?? 京都駅から乗りました。 第3編成ですね。 1号車(先頭車)に乗りました。残念ながら1番前の席は取れませんでしたが。 しまかぜのプレミアムシートの1・2・5・6号車の照明は走り出すと電球色に変わります。色が変わるのは天井の間接照明で、窓際の照明は電球色のままです。 停車中に外から見た時の写真ですが、シートの色のせいもあるのか、天井が白色照明でも黄色っぽく見えます。走り出すともう少し電球色っぽくなると思われますので、模型に室内灯を組み込むときは電球色一択で良いと思います。(プレミアムシート車以外の3・4号車も電球色です。) 面白いなと思ったのは、席番の横に小さなLEDランプがあり予約状況を示しているようでした。 空席・大人・子供で色が変わるようです。個室とサロン室の4号車も同じでした。 賢島駅は12:47着なので、しまかぜ弁当(特製幕の内)でお腹を満たします。なかなか美味でした。 終点の賢島駅では特急列車が並んで停まりました。 ビスタカーが出発した後、しまかぜがもう1編成やってきました。 賢島駅はこんな感じです。 ちなみにスペイン村の最寄り駅は特急列車で1つ手前の鵜方駅です。 パルケエスパーニャです。鵜方駅からと比べると本数は少なくなりますが、賢島駅からも鵜方駅経由で路線バスが出ています。所要時間は15分くらいでしょうか。 入り口の前に何だかよくわからない像がありました。 基本的に遊園地ですのでジェットコースターなどの乗り物がありますが、頻繁にどこかでこのようなショーをやっています。 世の中的には夏休みの日曜日でしたが、ガラガラでもなく乗り物の待ち時間もなくといった絶妙の人出でした。空き過ぎて人のいない遊園地というのは寂しいものですしね。 パルケエスパーニャの目玉になる夜のパレードです。今夜は19:30からでした。結構楽しい・・・。 プロジェクションマッピングがあって、花火で締めです。 プロジェクションマッピングのスクリーンがわりの建物の斜め右側に花火が上がるので、右側の建物の近くにいると花火は見えにくいです。 夜の遊園地も良いものです。 もっと夜の遊園地で遊びたかったのですが、花火が20時過ぎに終わるのに閉園が20:30と慌ただしいです。(お盆期間は21:00までになるようです。) ここから歩いて3分のホテル志摩スペイン村に宿を取って、今日はここまでとなります。
LEDテスター
ずいぶん前の話になりますが、秋月電子通商でLEDテスターなるものを買いました。 意外と便利に使っているので紹介いたします。 昔から変わらず現在も500円(税込)で販売されています。 筐体には2,5,10,20,30,50,70,150mAの端子(ピンソケット)が用意され、それぞれLEDのリード線を差し込んで使えるようになっており、青いボタンを押したときだけLEDが光ります。 裏蓋を開けてみました。電源には006P電池を使っています。電流制御は抵抗式ですね。 ちなみに20mAと書かれた端子には360Ωの抵抗がつながっていますので、電池の電圧が公称値の9Vだとして計算するとLEDの想定順方向電圧降下は1.8Vとなり、小さめに設定されていることが分かります。順方向電圧降下の小さい赤色LEDを想定した回路設計かもしれませんが、鉄道模型でよく使う白色や電球色LEDだと順方向電圧降下は3V位ありますので、このLEDテスターで流れる順方向電流は20mAよりも小さくなります。(順方向電圧降下を3.2Vに仮定して計算すると16mA位になります。) ともかくLEDは単純に電池につなぐと過電流による断線を起こしたりして、簡単な点灯試験すら面倒です。電源回路がこのようにコンパクトな筐体にまとまっているととても便利で、クリアレンズのLEDの色判別とか、光量の確認とかに重宝しています。 ではでは。<(_)>