1ヶ月ほど前に手を付けた話になりますが、KATO キハ85系の増備と室内灯整備を行いました。 正直なところ、今回のKATO キハ85系のリニューアル再生産についてはスルーを予定していたのですが、旧製品に設定のないキロ85の誘惑に負けて単品で増備を行ってしまいました。 増備車は10-1405増結セットのキロ85-5とお供のキハ84-303です。 キロ85は旧製品と違ってライト類はLEDになっています。また、旧製品の課題であったヘッドライトとテールライト間の遮光についても、対策がなされたようです。一方、室内灯はキハ84とともにオプションとなり、旧製品からダウングレードとなっています。 保有する旧製品は室内灯付きですので、増備車にも室内灯の取り付けを行います。 室内灯は専用品(11-223)を使います。2セット(5両分×2)あるのは、旧製品の室内灯の取り替えも予定しているからです。 プリズム(照明板)は先頭車用と中間車用が、基板カバーは付随車用と動力車用があることに気をつけていれば、取り付けは難しくないようです。 取り付けてみました。キロ85には付属のオレンジ色のカラーフィルタも取り付けています。 キハ84は昼光色、キロ85はカラーフィルタを付けたにもかかわらず昼白色といった感じです。 しかし、両車両とも実車はもっと色温度が低かった記憶があるので色味を調整してみます。 キハ84にはオレンジ色のカラーフィルタを取り付けることにして、キロ85はカラーフィルタに加えて色を塗ったプラ板をプリズム(照明板)の下面に貼り付けます。 色はマッキーのライトブラウンで適当に塗っています。(写真1枚目) 貼り付けは両面テープを使用しました。(写真2枚目) かなり雰囲気が改善されました。旧製品の室内灯の取り替えもこの方法で行おうと思います。 しかし今回のリニューアル再生産については、「南紀」の再現のためにキハ84-200番台も製品化をお願いしたかったところですが、数年後には発売されそうな気もしますので気長に待つとします。 それでは。<(_)>
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MicroAce 名鉄キハ8500系 室内灯取付
気が向いたので、マイクロエースのA7190 名鉄キハ8500系5両セットに室内灯を取り付けます。 併結相手のKATOのキハ85には室内灯が取り付けてありますので、こちらの車内が真っ暗だと釣り合いが取れません。 使ったのはTORM.のTL-001狭幅A・白色です。便所までしっかりと照らしたければBタイプでも良いのですが、その必要は感じませんでした。(Aタイプでも客扉側は照らせます。)基板のカットですが、先頭車は2コマカットで、中間車は1コマカットとなります。 取り付けてから初めて気付いたのですが、窓ガラスパーツがかなり青っぽいのでLEDが白色では陰気な感じになってしまいました。そこで、LEDチップにマッキーのライトブラウンで着色しました。写真の上が着色前で、下が着色後です。非点灯時には違いが分かりづらいのですが、点灯させるとそこそこ色味が変わります。 素直に室内灯ユニットを取り付けてみたのですが、室内灯ユニットが車両の前後で傾きます。よく見ると車両中央付近の室内灯ユニット用の支持棒が、集電部よりも少し低くなっています。さすがにマイクロース製品と言った感じで、簡単には作業が進められません。 そこで、室内灯ユニットの支持棒が当たりそうなところに1mmのプラ板片を両面テープで貼り付けました。これで室内灯ユニットが水平になります。プラ板片が長細いのは両面テープの接着面積を稼ぎたかったからです。 こんな感じになりました。2枚目の写真の左側は友情出演のキハ85です。 なお、乗務員扉の窓ガラスが単独パーツになっていて、車両の分解時に脱落しやすいので気をつけて下さい。 それでは。<(_)>
TOMIX 近鉄50000系 しまかぜ 室内灯取付
保有するTOMIX 92499 92500 近畿日本鉄道50000系(しまかぜ)に室内灯を取り付けました。 今回は純正品ではなく、TORM.ブランドの室内照明ユニットを使います。この製品は光源が分散式になっており、車内をムラ無く照らすことができます。(構造上、小部屋が連続する車内は苦手です。) 購入したのはTL-001 幅狭A白色×2,TL-021 幅狭B白色×2,TL-003 幅狭A暖色×2です。ただ、実際に乗車した印象から白色が気に入らなくてLEDに着色を施してしまったので、TL-001 幅狭A白色はTL-003 幅狭A暖色、TL-021 幅狭B白色はTL-023 幅狭B暖色でも良かったです。(幅狭タイプの幅は約9mm(基板は約8mm)です。) この室内ユニットはスプリングの真下から長さの短い側にかけてもLEDが取り付けられており、純正品では苦手な部分も照らすことができます。 また、長すぎる部分をLEDごと折り取る仕様になっており、導光材と基板部分が簡単に分かれますので、折り取るときは別々に行います。 なお、写真はBタイプです。Aタイプはスプリングの位置が基板の端になります。 それでは、先頭車のク50101とク50601から始めます。TL-021 幅狭B白色を使います。運転席部分の2コマ分をカットします。 モ50201です。TL-001 幅狭A白色を使います。1コマ分をカットします。 モ50501です。TL-001 幅狭A白色を使います。これも1コマ分をカットします。 モ50301です。TL-003 幅狭A暖色を使います。同じく1コマ分をカットします。 最後にサ50401です。TL-003 幅狭A暖色を使います。クーラーが邪魔になるので3コマ分をカットします。他の中間車より多めにカットすることになりましたが、写真のように気になるほどは光量が落ちませんでした。 ちなみにプレミアムシートの1・2・5・6号車については、走行中は電球色、停車中は白色です。今回は実際に乗車したときの様子からその中間くらいの色合いを目指したのですが、結局、LEDに色を塗って電球色にしてしまいました。クリアイエローとクリアレッドを混ぜたものを、白色LEDにうっすらと塗って電球色にします。 試験点灯時の写真です。綺麗に光っています。 実際に乗車したことで、現在のところ密かにしまかぜブームがやってきています。 <(_)>
LEDテスター
ずいぶん前の話になりますが、秋月電子通商でLEDテスターなるものを買いました。 意外と便利に使っているので紹介いたします。 昔から変わらず現在も500円(税込)で販売されています。 筐体には2,5,10,20,30,50,70,150mAの端子(ピンソケット)が用意され、それぞれLEDのリード線を差し込んで使えるようになっており、青いボタンを押したときだけLEDが光ります。 裏蓋を開けてみました。電源には006P電池を使っています。電流制御は抵抗式ですね。 ちなみに20mAと書かれた端子には360Ωの抵抗がつながっていますので、電池の電圧が公称値の9Vだとして計算するとLEDの想定順方向電圧降下は1.8Vとなり、小さめに設定されていることが分かります。順方向電圧降下の小さい赤色LEDを想定した回路設計かもしれませんが、鉄道模型でよく使う白色や電球色LEDだと順方向電圧降下は3V位ありますので、このLEDテスターで流れる順方向電流は20mAよりも小さくなります。(順方向電圧降下を3.2Vに仮定して計算すると16mA位になります。) ともかくLEDは単純に電池につなぐと過電流による断線を起こしたりして、簡単な点灯試験すら面倒です。電源回路がこのようにコンパクトな筐体にまとまっているととても便利で、クリアレンズのLEDの色判別とか、光量の確認とかに重宝しています。 ではでは。<(_)>
TOMIX キハ120形(関西線) 室内灯・灯火類整備
前回に引き続き、TOMIX 92132 キハ120形(関西線)セットの整備をします。 ・前照灯の電球色LED化 ・室内灯の白色LED化 がメニューです。 まず、オレンジ色の前照灯の光源を電球色LEDに交換します。 写真ではそれほどでもないですが、実物はもっと悲しいオレンジ色です。 導光材を折らないように気をつけながらライトユニットをボディーから引き抜きます。 ライトユニットは小さなネジで蓋が止めてあるので、これを外すとライト基板が露出します。 オレンジ色に光る正体は角形LEDでした。見た目は透明ですがオレンジ色に光ります。これをφ3mmの砲弾形電球色LEDに交換します。交換する砲弾形LEDにツバがあるときは、蓋が閉まらなくなるのでニッパーでカットしておきます。ちなみに基板の裏側に尾灯用の赤色に光るLEDがありますが、今回は交換せずにそのまま使います。 1枚目の写真のように角形LEDはハンダの手前でリード線を少し残して切断して除去します。なぜリード線ごと綺麗に取り外してしまわないのかというと、このLEDのリード線を使って基板の表裏を接続しているために、半田を溶かして角形LEDのリード線を全部引き抜くと裏側の赤色LEDが点灯しなくなりますし、引き抜いたリード線がハンダを持って行ってしまうと赤色LEDがズレたり脱落したりするからです。よって、砲弾型LEDのリード線を短くして、リード線同士をハンダ付けしていきます。2枚目の写真の左側が取り替え前で、右側が取り替え後です。(実は基板の両面にあるLEDを一度外してから、電球色LEDのリード線を基板の反対側に通しつつ元の赤色LEDを再取り付けする方が、一番楽だったりするのですが・・・。) ちなみにライト基板の裏側の写真です。尾灯の光源も透明な角形LED(赤色)です。 さて、このままライトユニットを本体に収めて試験点灯をしたところ、前進時に前照灯の光が尾灯に回り込んでしまい、どっちに進みたいのか分からない状態になってしまいました。 そこでライトユニットの構造を調べたところ、写真の黄色い矢印の先に隙間があり、ライト基板の表裏がつながっていました。おそらく、LEDを取り替えたことで光源の指向性か光量が変化してしまい、この隙間から光が回り込んでしまったと思われます。そこで、キャスコの車両収納用ウレタンの切れ端で塞いでしまいます。また、ウレタンが基板より上にはみ出すと光量が落ちるので、基板の面まで押し込んでおきます。 無事に光の回り込みも抑えることができ、前照灯の電球色LED化が完了しました。 次に室内灯を白色LEDにしたいと思います。 模型のオリジナルは高級感あふれる(ww)電球による照明ですが、実車は蛍光灯なので違和感があります。 もともとの室内灯ユニットをベースにした改造方法を考えるのが面倒くさくなってきた((^^;)ので、今回はタムタムがTORM.ブランドで発売している室内照明ユニットTL-011(幅広・白色)を使います。もちろん光源はLEDです。ちなみに幅広タイプの幅は約12mm(基板は約10mm)です。 室内灯ユニットは導光材の小さな切り込みに車両側の固定用ツメが引っかかって固定される仕組みですが、TL-011には切り込みがありませんでした。2枚目の写真の上がTL-011、下がもともとの室内灯ユニットです。 そこでTL-011の導光材に彫刻刀で切り込みを彫ってみました。2枚目の写真は、試しに車両へ固定してみた写真です。彫っては試装を繰り返して、ツメがフィットするまで続けます。 ツメがフィットするまで彫れたら、最後に室内照明ユニットの長さを調整します。このTL-011の全長は130mmもあり、そのままでは長すぎるので、もともとの室内灯ユニットの長さにあわせて切断します。切断は基板から透明な導光材を取り外して別々に行います。取り外し取り付けは簡単にできる構造になっています。導光材は両脇にニッパーで切れ目を入れて、基板はニッパーで挟んで傷を付けてから折り取れば簡単です。 仕上げたTL-011を車両に固定し、試験点灯をしてみると狙い通り蛍光灯っぽくなりました。光のムラもほとんどないです。ちなみに常点灯は効きますし、特に走行中のちらつきもありません。また、走行中に後ろ向きの前照灯がちらつくようなこともありませんでした。 これで、キハ120形(関西線)の整備はひとまず終わりです。<(_)> ★前照灯・尾灯の電球色LED化はこちらの記事(TOMIX キハ120形(福塩線) 入線・整備)も見て下さい。 ★室内照明ユニットTL-011の加工はこちらの記事(TOMIX キハ120形(津山線) 入線・整備)も見て下さい。 ★トイレ増設(塞ぎ板貼付け)はこちらの記事(TOMIX キハ120形(関西線) トイレ増設)も見て下さい。 ★トイレ増設(窓ガラス塗装)はこちらの記事(TOMIX キハ120形(関西線) トイレ増設2)も見て下さい。
TOMIX キハ120形(関西線) トイレ増設
TOMIX 92132 キハ120形(関西線)セットを所有していますが、2009年製でトイレが未設置です。最近、TOMIXからトイレ付きの改良品(98036)の再生産がアナウンスされ、当社のキハ120形にもトイレを増設してみたくなったので施工してみます。(トイレ付きの製品は2013年にも品番違い(92173)で再生産されています。) トイレなしの現有車両の写真です。全国でキハ120形の運用を開始した後、比較的長距離を走る割にトイレがないと言うことで苦情が相次いだらしく、実車は全車両がトイレ付きに改造されたそうです。大都市近郊なら乗車中に催しても駅のトイレを使って次の列車に乗れば事足りるのでしょうが、ローカル線でそんなことをすると次の列車まで数時間後とか次の日とかになり、時節によっては生命の危機すら生じます。それでもこの色のキハ120形が走る関西本線の亀山-加茂間は、朝から晩まで少なくとも毎時1本が運転されており恵まれた線区だとは思いますが・・・。 さてそのトイレですが、トイレ部分は片側の大窓が1枚塞がれていますので、今回はそれを表現することでそれらしく見せたいと思います。 塞ぎ板はタミヤのプラペーパー(0.1mm)を切り出して作ります。 窓より少し大きく切り出して黒く塗った板と、窓枠(窓ガラスにモールドされている黒枠)の内側の大きさにあわせて切り出して銀色に塗った板を用意します。2両分でそれぞれ2枚ずつです。銀色に塗った板は、塗装前に角を少しだけ爪切りで落として窓枠にフィットするようにしています。ちなみに黒色は手塗りです。銀色も手塗りでお手軽に済ませたかったのですが、粒子ムラがひどくなって見られたものではなかったので、面倒ですがエアブラシで塗り直しました。 まず、対象の窓に室内側から黒色の板を貼り、室内灯の光漏れ対策を行います。次に、外側から銀色の板を貼ります。いずれも貼り付けには木工用ボンドを使いました。なお、この方法で遮光しても光が他の窓からガラスパーツ内を伝わってきて、塞ぎ板と窓枠の僅かな隙間からうっすらと光が漏れます。光漏れ対策を完全に行うには、窓枠内の窓を銀色で塗って塞ぎ板を表現するか、この窓と窓枠だけガラスパーツから独立させるように切り取って、断面や余白部分を黒色等で遮光する必要があります。(今回はそこまで手を付けていません。) 出来上がりはこんな感じです。トイレ取り付け改造後の2007年くらいをイメージしています。現在の姿は、新たな機器増設のためにトイレの右側の縦長の窓も塞がれているようですが・・・。(Wikiによると運転記録装置の配線のためだとか。) 室内については、M車とT車が共用の構造で窓枠のすぐ下まで床板が上がっており、トイレの間仕切りを取り付けるモチベーションが湧かず、あきらめることにしました。 あと、この製品のオリジナルの状態では前面窓内がのっぺらぼうだったので、富士川車両工業のFT-A602 キハ120方向幕・表記ステッカー関西線用を取り付けています。(現行製品は印刷済みとなっているようです。) 今後は、オレンジ色に光る前照灯の電球色化と電球式室内灯の白色化をする予定です。 それでは。<(_)> 参考記事:TOMIX キハ120形(関西線) トイレ増設2 参考記事:TOMIX キハ120形(関西線) 室内灯・灯火類整備
鉄道コレクション 113系3800番台 整備
保有する鉄コレ第24弾の113系3800番台2両編成を整備しました。 メニューは、 ・クモハ113-3813の前面補強板の青帯の位置変更 ・Nケージ化とライト類の点灯化 ・アンテナ,信号炎管の取付 ・パンタグラフの金属パーツ化 ・幌の取付け,連結面のTNカプラー化 です。 その特異な姿からサンパチ君という愛称で慕われた車両ですが、黄色い補強板の青帯の位置が実車とは異なっています。(高さが低い。)サンパチファンの方からすると、「何でそこを間違える!」と叫んでしまうくらいの大きなエラーですが、今回はこれを修正します。 補強板は簡単に外れます。外したらうすめ液のプールへ。 まず、黄色をベースに赤・黒・白色で調色した山吹色をエアブラシで吹き、茶色をベースに黒・白色で調色したタミヤのエナメル塗料で凹みに色入れを行いました。何を考えていたのか、うっかり最初はクレオスの水性ホビーカラーで色入れをして、はみ出し部の拭き取り時に塗装面を痛めてしまい、再塗装をする羽目になりました。 次に、マスキングをして青帯をエアブラシで吹きました。色は青色をストレートで使ったのですが、若干の白色を混ぜた方が良かったと思います。 仕上げにはつや消しクリアを吹いています。 補強板を取り付けると、こんな感じになりました。 Nゲージ化には、動力ユニットTM-14(20m級A2)、走行化パーツTT-03Rを使います。TM-14は品薄で入手に苦労しました。 同時にライト類の点灯化を行いますが、イズムワークスさんの点灯化キットを使います。点灯化の手順は概ね付属の説明書通りなので割愛します。説明書と異なるのは、台車の穴開けはφ0.5mm止まりにしたほうが良いことと、鉄コレの床板にはあらかじめ集電用と思われる開口があったことです。(将来的にメーカー純正の点灯化キットが発売されるのでしょうか?) 点灯化作業の途中で鉄コレの説明書通りに、付属の列車無線アンテナと信号炎管を取り付けます。クモハ112の信号炎管は、2枚目の写真のように奥まで押し込まないのが正解のようです。それぞれ木工用ボンドで固定しています。 クモハ113-3813です。ヘッドライトの光漏れの対策が難関でした。 クモハ112-3813です。クモハ113-3813に比べると点灯化作業は楽でした。 模型ではこちらをM車に設定しました。 パンタグラフと幌,TNカプラーを取り付けます。 パンタグラフはTOMIXの0289 PS16W形パンタグラフを使いました。(指定はPS16P形ですが・・・。)パンタグラフは脚の取り付け穴が緩いので、木工用ボンドで固定しています。 幌はTOMIXのPH-101 幌枠を使いました。裏のツメをそぎ落としてこちらも木工用ボンドで固定しています。 TNカプラーは在庫の線バネ式の密連形を使いました。 これらの加工で見た目がかなり引き締まります。 これで一通りの整備は終わりです。 しかし、コストカットのためとは言え、その改造後の姿は一種の哀愁さえ感じさせた、この113系3800番台は鉄道車両の魔改造史のひとつとして末永く手元に残しておきたいと思います。(大袈裟。ww)
KATO サウンドボックス 導入2
KATO サウンドボックス 導入1の続きです。 電源コードを追加で製作した件と、22-202-6 キハ58 サウンドカードの使用感についてです。 ところで、サウンドボックスにACアダプタを使うと、レールへの電力(走行用電力)はACアダプタからの供給となります。ではパワーユニット(パワーパック)はというと、ダイヤルの回転角に応じた信号をサウンドボックスに供給するだけで、その容量はほとんど遊ばせています。また、ACアダプタからレールに電力を供給している場合、脱線等でショートが起きるとACアダプタ内部のヒューズが飛んでしまい、永久に使えなくなります。(ヒューズは交換できません。永久故障となります。実は経験済みです。(^^;)一方、鉄道模型のパワーユニットには自動もしくは手動で復帰できる安全装置が付いていますから、何かあったときでも気が楽です。ということで、ACアダプタからでなく、パワーユニットのTCS電源(制御機器用電源(+12V))をサウンドボックスに供給すれば、パワーユニットの容量のムダと永久故障の危険性を同時に解決できます。 必要になる材料はBECコネクター((株)川田模型製CN102K)と圧着ペンチ(大西工業(株)製MINIクリンピングプライヤーNo.150),平行コード,DCプラグ(外径5.5mm,内径2.1mm,長さ7mm以上,センターピンなし)です。 平行コードにピン(オス)を圧着するのですが、大中小とあるダイスのうち、コードは大、導線は中を使いました。圧着できたらピンをハウジング(メス)に収め、コードの反対側にDCプラグを半田付けします。2枚目の写真ができあがったコードです。 実のところ、このコードはTOMIX製の延長コード(5810 TCS電源延長コード(信号・踏切用))の片側を切断して、DCプラグに取り替えれば同じ物ができてしまいます。わざわざ入手性の悪いコネクタや圧着ペンチを買ってまでして作る必要はありません。コネクタと圧着ペンチはネットで買うと送料込みで結構いい値段になりますし、今回は何となく気まぐれで一から作ってみたかった、ただそれだけです。(;^_^)ゞ あと、サウンドボックスにつなぐ前に、必ずパワーユニットのTCSコネクタにつないで、DCプラグのセンターが+極になっているかテスターで調べておきます。ちなみにTOMIX製のコードの仕様に従って、白線をマイナス極に接続しています。 さて、サウンドボックスを導入する動機となったキハ58のサウンドカードです。6個のボタンに割り付けられた音のほかに、サウンドカードをマウントしたとき(カードを差してEJECTボタンを押したとき)にエンジンの始動音が鳴ります。 テスト風景です。ACアダプタがなくなって少しすっきりしました。 キハ58のサウンドカードですが、いやぁ、良いですよ。DMH17が唸ります。涙が出てきます。小さな小判型のテストレイアウトで、夢中になって2時間ほど続けて運転してしまいました。ひとつだけ戸惑ったのは、変直切替の音がうまく出なかったことで、SYNCツマミをいじっているうちに出るようになりました。このカードはサウンド同調タイプのカードで、車両の加減速に癖がありますが、操作に関しては使っているうちに慣れて来ます。 いやはや、これは今後の国鉄型車両のカードの発売に期待してしまいます。それではこれで。<(_)>
KATO サウンドボックス 導入1
ついにKATO 22-101 サウンドボックスを導入してしまいました。ww 発売されているサウンドカードの車種が琴線に触れないのでスルーしていたのですが、キハ58が予定品に挙がったので思わず買ってしまいました。 速度に応じた走行音のほかに、左側のボタンを押すと警笛等の音が出せます。サウンドカードは「蒸気機関車」と書かれたものが付属します。「223系2000番台」のカードは追加で購入したものです。 本体手前にはMICとLINE OUTの端子があります。本体奥には電源入力,通信ポート,線路出力,JUMP入力の端子があります。通信ポート端子は説明書に説明が記載されていませんが、ファームウェアのアップデートとかに使うのでしょうか。 本体奥の電源入力端子とは別に、本体両側面には電源供給用のスナップ端子があります。KATO製パワーパックを使うときは、こちらで電源供給を行うようです。 さて、このサウンドボックスですが、当鉄道のパワーユニットはTOMIX製でそのままでは接続することができません。TOMIX製のパワーユニットにサウンドボックスを接続するには、パワーユニットとサウンドボックス、サウンドボックスとレールを結ぶ2種類のコードを用意しなければいけません。 とりあえず、KATO 24-825 延長コードDC用とTOMIX 5813 延長コード D.C.フィーダーN用を1つずつ用意します。 まず、パワーユニットとサウンドボックス間のコードを作ります。 それぞれの延長コードの写真の形状のコネクタについて、図のようにコードを切断して被覆を剥きます。パワーユニットとサウンドボックス間はサウンドボックスに付属するジャンプコードと併せて接続しますので、長さはそれほど長くなくても良いです。また、切断して残ったコードも、あとで利用しますので捨てません。 お互いのコードをはんだ付けでつなぎます。はんだ付け部を熱収縮チューブやビニルテープで保護すると出来上がりです。 次に、切断した残りのコードを同じようにつなぎます。 出来上がりはこんな感じです。コード同士をつなげるときは、配線のプラスとマイナスを特に気にしなくてもお好みでつなげればとりあえず動くのですが、今回は各社のコードの白線同士を突き合わせて半田付けしました。 実体配線図はこんな感じです。 先の実体配線図のように、サウンドボックスの電源はスナップ端子ではなくACアダプタを使います。ACアダプタの推奨品はKATOのホームページに掲載されていますが、説明書にはDC8~18V(最大 3A)と表記されており、手持ちのDC12V1.5AのACアダプタをつなぎました。ただ、このサウンドボックスはパワーユニットからの出力を読み取って、それに応じてACアダプタの出力を車両用の電源として供給する仕組みのようなので、車両を走行させることができる容量のACアダプタを使う必要があるようです。ちなみに、プラグ形状は外径5.5mm,内径2.1mm,長さ7mm以上,センターピンなし,センタープラスです。 早速、配線を行い走行させてみます。パワーユニットはTOMIX N-1000-CLです。付属の蒸気機関車のサウンドカードと別途購入した223系のサウンドカードを使います。その割には、何故か車両がキハ187系なのはお許し下さい。(^^; まず、走り出す直前まで線路電圧をサウンドボックスのSTARTつまみで調整します。TOMIXの常点灯と考えは同じようで、車両のヘッドライトが点灯しました。(引き替えにパワーユニットでの常点灯調整はできません。)あとはパワーユニットのつまみを回すと、走行音とともに走り出します。ただ、サウンドカードの種類によってパワーユニットのつまみの回転と車両の振る舞いの関係が違うようで、コントローラー同調タイプと呼ばれる蒸気機関車のカードの場合は、パワーユニットのつまみの回転に応じてすぐに走行速度が変化するので運転しやすいのですが、サウンド同調タイプとよばれる223系のカードの場合は、パワーユニットのつまみの回転に応じた速度を目標にゆっくりと走行速度が変化するため、運転に慣れが必要です。(うまく駅に停まらない・・・。)どちらのカードにせよ、実際の車両の速度に同調して走行音が変化するのは同じです。 ちなみに写真の右上の抵抗制御のパワーユニット(TOMIX 5001)をつなぐと、コントローラー同調タイプのカードではつまみを回すと角度にかかわらず常に全速力で走り、サウンド同調タイプのカードではつまみをまわすと角度にかかわらず最高速度まで加速を行い、つまみを停止位置に戻すと減速して止まります。 使ってみた印象ですが、速度同調サウンドのほかにも様々な効果音(カードによって異なる。)がボタン操作で出力でき、車両の速度調整以外にも気を遣うことが増えますので、運転が面白くなった感じました。(個人の感想です。ww) 最後に、当然なのですが車両や線路のコンディションが良くないと楽しめません。動きがカクカクすると、これに反応して音も変化してしてしまい興醒めです。運転前にはメインテナンスはしっかり行いましょう。 まぁ、これに約2万円をかけるかどうかは人によって意見が割れそうですが、私の場合、サウンド同調タイプのカードの場合の運転のしにくさを割り引いても、全体的には楽しい製品なので投資はありかなと感じています。 (KATO サウンドボックス 導入2に続きます。) それでは。<(_)>
KATO コキ5500 入線・整備
KATO 8059-2 コキ5500 6000形コンテナ積載 2両入が入線しました。 付属品はありません。 車番とコンテナ番号は コキ5715+コンテナ 26243 16870 6778 6166 6687 → 手ブレーキ側 コキ6051+コンテナ 6412 16155 6092 6324 36975 → 手ブレーキ側 でした。 早速ですが、1両は元のコンテナを外して、あらかじめ調達していた通風コンテナに載せ替えます。 これで普通のコンテナと通風コンテナの車両が1両ずつとなりました。 なぜか通風コンテナの嵌め合いが緩く、場合によっては木工用ボンドでくっつける必要があるかもしれません。 取り外したコンテナはレイアウトの片隅に置いておけば様になると思います。 それではこれで。<(_)>