3Dプリンター 導入2

3Dプリンター導入の続きです。

  
前回立てた柱に梁(X軸)のフレームを取り付けてから、縦(Z軸)の部材を取り付けていきます。
なぜかZ軸シャフト上端に遊びがあり、印刷中に浮いてシャフトが下端の取付穴から外れてしまうので、遊び部分にM3ワッシャを4枚放り込んでいます。各フレーム同士の締結が甘いと、次第に緩んできてあちこちでガタや遊びが出ますので、締結具合を再確認します。


下端のZ軸のステッピングモータ部の写真です。
特にZ軸シャフトは固定用の呑み込みが2mm程度なので、シャフトが浮くと簡単に外れます。
印刷中に外れると印刷物が歪んでしまいます。


Z軸(縦軸)を組みながら、Z軸間にX軸(横軸)のシャフトを渡すのですが、ここで問題が発生しました。
X軸固定用の樹脂部材に筒型のリニアベアリング(左右2箇所ずつ計4箇所)をZ軸方向に押し込むのですが、固くて手では無理なのでゴムハンマーで軽くたたいたところ、中のボールが転がり出てきました。メーカーから直接購入すると到着が遅そうなので、アマゾンでLM8UUというベアリングを購入して取り替えました。販売価格が1個あたりで100円もしないので、さもあらんといったところです。
なお、X軸が上下(Z軸方向)になめらかに動かない場合は、写真のX軸シャフトの叩き込み量も影響するようでした。

 
次にX軸シャフトにステッピングモーターとエクストルーダーユニットのホルダーを取り付けます。
ステッピングモーターの取り付けには、樹脂部品側の穴が大きいのでM3ワッシャーをくぐらせています。
ホルダーを支える4組のリニアベアリングとサポートは、製品の誤差が大きくまともに走らないことがあるので、場所を入れ替えて最適な組み合わせを見つけます。(ネットによるとホルダーとサポートの間に紙を挟んだりしている方もいるようです。)

 
エクストルーダーユニットを説明書の通りに組み立てると、フィラメントのリリースレバーを必要以上に締め付けて固定してしまうので、写真のようにM3ワッシャーを噛ませることで遊びを作ってリリースレバーが動くようにします。
なお、ファンガードの固定が下2箇所のねじだけとなるのが気になりますので、そのうちタッピングビスで上2箇所を締め付けようと思います。
写真にベルトが写っていますが、X軸用のベルトです。これもなるべくピンと張るようにします。


組み立ても終わりが見えてきましたが、梁に液晶表示パネルとフィラメントホルダーを取り付けます。ここでもワッシャを使用しています。
最後に各配線を接続して完成です。


話が少し飛びますが、試運転後にいくつか手を入れています。
まず、X軸の原点(向かって左側)でエクストルーダーのノズルがベッドから数mmだけはみ出すので、リミットスイッチ用のドッグを新設しました。
また、付属のフィラメントモニター(フィラメント切れリミットスイッチ用ホルダー)では、フィラメントが引っかかって動作に支障があるので、自作のホルダーをエクストルーダー上に取り付けました。オープンタイプにしたのでフィラメントの挿入も簡単です。ちなみに試運転時はフィラメントモニターをどこにも固定せずに、六角レンチを突っ込んで誤魔化していました。

 
それぞれ別の角度での写真です。どちらもこのプリンタで印刷したものです。
ちなみに3DCADはFUSION360を使っています。FUSION360の本を買ってきて1日触っていると、これくらいのものは作図できるようになりました。


X軸の原点はドッグで調整できましたが、そのリミットスイッチ自体の取り付けねじが裏でベルトに当たっていたので、穴を開け直して少し上に移動しました。

 
あと、ベルトをピンと張りたかったので、トーションスプリングを買いました。
ベルトの幅が6mmなので、それに見合ったものを選びます。
アマゾンで20個500円くらいでした。ショップによっては中国からの発送で、商品の到着が1-2週間後となったりするので、すぐに届くショップを選びました。

 
こんな感じで取り付けます。X軸,Y軸の両方のベルトに各1個を取り付けました。
(あとでX軸、Y軸とも2個に増やしました。)

 
次は試運転になります。斜め上からと裏からの写真です。整線はまだしていません。
ベッドにはマスキングテープを貼っています。

 
ありがちな話ですが、付属の電源コードは写真のような3ピン式なので、普通のコンセントに接続しようとすると変換プラグが必要になります。
ちなみに2枚目のコンセントの写真の左がライン、右がニュートラル、下の丸いピンが接地です。


変換プラグとはこれですね。
では。<(_)>