マイクロエース 283系 オーシャンアロー 振り子化

マイクロエース 283系 オーシャンアローに振り子機構を付加します。
品番はA0761,A0762,A0763の古いロットになります。
ただし、動力ユニットは改良品のフライホイール付きのユニットに交換しています。
最初に書きますが、よく見ると傾いてるかな?といった程度になりましたが、積極的に誰かにオススメするような改造ではありません。


まずはM車からですが、とりあえず分解します。

 
台車を外して、モーター側のウォームギアホルダを裏返した写真です。
動力ユニットのダイキャストに接触して支えている部分を削ります。
真横から見て、台車枠固定用のツメが見える高さまで削ります。
誤って、台車枠固定用のツメを削らないように気をつけます。
この作業で、台車にガタが生じて車体が傾くようになります。
(ちなみに、この作業中に平刀の刃が滑って指先を4箇所切りました。)


ウォームギアホルダを削ったことによって、首振り時に台車の動力ユニット内部での位置が下がるので、床板のボルスタの長さが足りなくなります。
よって、このボルスタを削り落として、同じ位置に長めのボルスタを再構築します。

 
元の中心ピンと同じ位置に穴を開け、1.5mmの丸プラ棒を突っ込みます。
そのあと、丸プラ棒の根元に瞬間接着剤を塗って、ウォームギアホルダの中心の穴に差して押し込みます。
このとき、プラ棒がきつくてウォームギアホルダの回転に抵抗があるようなら、デザインナイフでプラ棒の径を小さくするように削ります。

 
これで、削ったウォームギアホルダに対応した長さの中心ピンの再構築ができました。
室内側は、床板の面で丸プラ棒を切断して、青色のマッキーを塗りました。

 
話は変わって、旧動力ユニットの場合ですが、台車はボルスタではなくU字形のリングで前後左右方向に固定されています。
ただ、新動力ユニットよりは台車の固定に若干の遊びがあるので、傾きが小さくなるのを許容して無加工でそのまま次の工程に進むか、新動力ユニットのように台車を加工するかになりますです。


旧動力ユニットの台車です。
新動力ユニットと同様な加工をしても、U字形リングの厚みに邪魔されて、車体が傾かないかも知れません。
その際はU字形リングを取り付けずにウォームギアホルダの頂部中心に穴を開け、新動力ユニットと同様に、床板に動力台車用の中心ピンを打ち込むと何とかなりそうです。(未検証です。)


さて、話を元に戻して続きになります。
車体の方に車体傾斜用の仕掛けをするのに、ウェーブの三角棒2.0mmを使います。

 
三角棒を切り出して動力ユニットのダイキャストに瞬間接着剤で接着します。
このとき、三角棒の30度の角と直角の角に挟まれた辺を接着するようにします。
この三角棒の30度のスロープに、台車側の出っ張りが滑り込んで車体が傾きます。


接着した三角棒が台車に当たるので、台車側の出っ張りの動きに注意しながら、半分の高さくらいに切り詰めています。
ということは三角棒1.0mmでも良かったかもしれませんが、代わりに糊代が小さくなるので、これで正解だったかも知れません。


とりあえず、車両の前後の両側に施工しました。
S字カーブで脱線するようならば、片側だけにしようと思います。


側面の写真です。
台車の奥の三角棒が目立つようなら塗装します。


線路に載せてみました。傾いているように見えます。

 
続いて、T車になります。
原理はM車と同じで、車体側の三角棒のスロープに台車の出っ張りが滑り込むようにします。


T車には、ウェーブの三角棒1.0mmを使います。

 
三角棒で30度のスロープを作ります。
三角棒の先を少し斜めに切り、台車の中心軸に突き当てて瞬間接着剤で接着し、集電用の開口に掛からないようにアルティメットニッパーを使って切り落とします。
2枚目の写真は、中心軸の左右両側に施工を行った写真です。


これも、とりあえず車両の前後の両側に施工します。

 
次に台車側の調整です。
この調整をするとしないとでは、カーブでの車体の傾きがかなり違います。
方法は簡単で、台車の集電バネを指で押し込んで、台車からの突き出しを少なくします。
ただし、台車の首振り時に集電バネが集電板から離れてしまうようだったら、押し込んだ後の集電バネを引っ張ったりして長さを調節します。

 
最後にネジを少し緩めた状態で台車を取り付けるのですが、わざと緩めるということが気持ち悪かったので、ミニ四駆用の2mmのワッシャとスプリングワッシャを噛まして締めつけました。
今回は、ワッシャとスプリングワッシャは1箇所に付き1枚ずつ使いました。
(あまり強く締め付けると、樹脂製の床板のねじ穴を舐めてしまいます。また、多少は緩めないと試運転で脱線することがありました。)


線路に載せて写真で見ると傾いていないようにも見えますが、実物は傾いています。
あとはつなげて走らしてみるだけです。
今日はここまでとします。
では。<(_)>