マイクロエースの283系オーシャンアローの貫通形先頭部にTNカプラーを取り付けます。 品番はA0761,A0762,A0763の古いロットになります。 貫通先頭車同士で連結ができると言っても伸縮しないボディーマウントアーノルドカプラーで、車間もやたらと広くなります。また、解結した後にそのまま走らすのも見栄えが悪すぎます。かといって、ダミーカプラーへの交換も手間がかかります。 運転台側カプラー付近の側面と床裏の写真です。 今回はTNカプラーに、2段電連付きのJC6340を使います。 最終段階でスカートを床下に接着しますが、元のスカート左右に分割するか、KATOの283系のASSYパーツ(Z74-0939)を使います。 ただし、製品の元のスカートは奇数側と偶数側を共通パーツにしてごまかしているので、今回はKATOのASSYパーツを使います。 ASSYパーツ1袋で奇数側と偶数側の各2両、計4両分が取れます。 テールライトレンズはライトユニットとは別体で床板をくぐっていますが、特に固定されているわけでもなく、ここまでばらすと苦もなく外せます。 まずTNカプラーを加工します。 左の写真の赤線でカットします。 1枚目の写真のように、加工したTNカプラーを床板のテールライトレンズ用の開口部に添えて、開口部の立ち上がり部分にTNカプラーの幅の線をけがき、このけがき線の幅でテールライトレンズ用の開口部の立ち上がりを削り取ります。 このとき、最前面まで削り取らないように注意します。(写真のように少し残します。) 2枚目の写真が、できたスペースにTNカプラーを置いた様子です。 ここで運命の分かれ道になるのですが、1枚目の写真は、この時点で作業をやめて床板にTNカプラーを接着した場合と、ここから床板を削ってTNカプラーを埋め込んだ場合の作例です。 ここで作業をやめると、1枚目の写真の左や2枚目の写真のように通常の車両のカプラー位置よりもカプラーが低くなり、若干の違和感が出ます。反面カプラーの首振りに余裕があるので、上下左右に線路が大きく曲がってもカプラーが引っかかりにくいです。 一方、TNカプラーを床板に埋め込むと、1枚目の写真の右のようになり、見栄えは良くなりますが、カプラーの首振り時にボディーとのクリアランスが厳しくなり、S字カーブ中に勾配の変化点があるような厳しいレイアウト条件の場合は、脱線したりするかも知れません。きちんとした検証はしていませんが、走行予定のレイアウト条件を考えて作業を続行するかを決定する必要があります。 今回はTNカプラーを床板に埋め込むことを目標としますが、ここで作業をやめる場合は、TNカプラーの両サイドをテールライトレンズが当たる部分について削り、TNカプラーとスカートを床板に接着します。 今日はここまでで、次はTNカプラーを床板に埋め込む作業から始めます。<(_)>