今回はTOMIX 92421 JR 225 0系近郊電車 基本セットBの先頭車のKATOカプラー化を行い、他にも少し整備をします。 各写真の左側がKATO製で右側がTOMIX製です。 この2セットで、実車ではなかなかレアな225系だけの12両編成を再現したいと思います。 ちなみに、KATO車は10-871 225系0番台8両セットが発売されていますが、4両セットは発売されていませんので、KATO車で225系だけの12両編成は組成できません。そこで、4両編成が発売されているTOMIX車を導入しましたが、TOMIX車の先頭部はTNカプラーなので、そのままではKATO車と連結できません。 また、すでに当社で保有するKATO製の221系,223系とも連結させたいので、TOMIX車の先頭部をKATOカプラーに交換することにします。 各写真の左がKATO車、右がTOMIX車です。 KATO車については近畿車輛製をモデルにしており、車両間の妻面にリブがありませんが、TOMIX車(基本セットB)は川崎重工業製をモデルにしており、妻面にリブがあります。 現在のところ実車の225系0番台の4両編成はすべて川崎重工業製なので、KATO車の近畿車輛製8両編成の組み替えではこれを再現できず、4両編成はTOMIX車(基本セットB)の一択となります。 KATOカプラー化にはグリーンマックス 8111 カプラーアダプター、KATO 4785-1C3 クモハ383前面用カプラーセット、Z04-5860 クモハ224/225 スカートを使います。 TOMIX車の先頭のカプラー部分を分解します。 元のカプラーとスカートは使いませんので保管しておきます。 カプラーアダプターを加工します。1枚目の写真が加工前で、2枚目の写真が加工後です。 まず、ボディーとの干渉を解消するためにカプラーアダプター前面を凸型に薄刃ニッパーでカットします。 次に、カプラーアダプターの取付部の内側を床板側の幅に合わせて削り、外側をKATO製のスカートの幅に合わせて削ります。 ASSYパーツのスカートも加工します。丸印の引っ掛けをカットします。 加工したカプラーアダプターとカプラーセットを組み立て、元のTNカプラーと同様に床板に装着します。スカートはカプラーアダプターの上に接着剤で固定しますが、ボディーとスカートの隙間を調整しながら行います。 続いて台車の整備に移りますが、KATO製の動力車付き8両編成との協調運転を考えて、4両編成の動力台車からトラクションタイヤ付き車輪をトラクションタイヤなし車輪に交換します。 4本の車輪のうち2本がトラクションタイヤ付きです。 台車を分解してトラクションタイヤ付き車輪をトラクションタイヤなし車輪に交換します。 交換するための車輪は分売パーツのPW-100から調達します。(1箱にトラクションタイヤなし車輪が2本入っています。) 4本ともトラクションタイヤなし車輪になりました。 カプラーの話に戻りますが、元のアーノルドカプラーをボディーマウントTNカプラーに交換して車間を詰めます。(カプラーポケットの切除が必要になります。) TNカプラーは「0337 連形TNカプラー SP グレー 6個入」を使いました。 写真の下が交換前で、上が交換後の車間です。 先頭車同士を連結してみた写真です。 左がKATO製で、右がカプラーを交換したTOMIX製です。 KATOカプラーの仕様のために先頭車同士の車間がどうしても開いてしまいますが、221系や223系との連結が可能になるメリットとのトレードオフですね。 次に、何となく気になるクーラーをいじります。 225系の4両編成には三菱製が設置されていますが、模型は東芝製ですのでこれを交換します。 写真はTOMIX製の車両のクーラーを外したところです。 ASSYパーツの「Z04-4518 クモハ320クーラーWAU708」を使います。 取り付けには色々と試行錯誤をしましたが、クーラーの裏のダボを削って屋根に接着する方法が一番お手軽でした。 屋根にダボ穴を開ける方法は、正確な位置出しが難しく、屋根を貫通したクーラーのダボがボディーの屋根裏に当たるので、結局のところダボを削る必要があります。 交換前後の写真です。結構違います。 厳密には床下機器の形状も僅かに異なるようですが、殆どわからないので無視します。 TOMIX製の悪いところで、側面の方向幕等が名無しの権兵衛さんになっており、何とかします。 ジオマトリックス・デザイナーズ・インクのJ8901「223系/225系 -ベータ番-」シールから「新快速」を使います。 J8217K「西日本 汎用側面表示 山陽線・赤穂線・宇野線・伯備線・山陰線・四国」シールからは「播州赤穂」を使います。 貼り付けるとこんな感じです。 シールの天地寸法を切り詰めないと上手く収まりませんでした。 走行中は行先表示が消灯しているなんてことは知らないです。(^^; 当然ですが、前面も製品に付属する播州赤穂行きの方向幕に交換しておきました。 あとはクモハ224にアンテナを取り付けます。 唯一の後付けパーツで穴開けが必要です。 おまけですが、型想いとプラリペアでKATO製車両の車端部の床下機器を複製して、調色が面倒だったのでMr.COLOR C317 つや消し グレー FS36231をそのまま使って塗装したものを接着しました。 最後に転写シートで車番等を入れます。 収録内容は、 車番×各3 モハ224-2 モハ225-501 モハ224-3 モハ224-4 モハ225-302 クモハ225-2 モハ224-5 モハ224-6 モハ225-503 モハ224-7 モハ224-8 モハ225-304 クモハ224-2 クモハ225-3 モハ224-9 モハ224-10 モハ225-505 モハ224-11 モハ224-12 モハ225-306 クモハ224-3 クモハ225-9 モハ224-28 モハ225-14 クモハ224-9 クモハ225-12 モハ224-33 モハ225-17 クモハ224-12 クモハ225-15 モハ224-38 モハ225-20 クモハ224-15 弱冷房×8 PS×8 車椅子マーク×8 ベビーカーマーク×8 です。 4両編成はクモハ225-9,12,15以下の番号になりますが、どれも福知山線用にすぐに転属・改番された編成なので、当初は文字を拾い集めて現在進行形で網干総合車両所にて運用されている編成にするつもりでした。しかし、拾い集めの作業が無理ゲー並みに困難を極めたため、あきらめて収録されている「クモハ225-15 モハ224-38 モハ225-20 クモハ224-15」にしました。このため、車番的に2011年頃限定の編成になってしまったので、ベビーカーマークは転写しませんでした。 ということで、整備はこれで終わりです。 では。<(_)>