TOMIX 98008 JR キハ120形ディーゼルカー(津山線)セットが入線しました。 芸備線で運用されている車両が欲しかったので、先日発売された大糸線セットではなく2015年に発売されたこちらを購入しました。おかげで室内灯の白色化にお金と手間がかかりましたが・・・。 付属品はドライバー1本です。 暖かい感じのカラーリングです。便所付近の窓は2箇所が閉塞されています。 車番は330と342です。330がM車でした。 側面と屋根です。 カプラーとスカートは専用のものでしょうか。 特にカプラーは省スペースな感じで、何かに応用できるかもしれません。 (カプラーはJC6364で分売されていますね。) さて、ヘッドライトはオレンジ色、室内灯は電球色(というか電球)ですので、これを修正します。 最初にヘッドライトの光源のLEDを電球色に変更します。 導光材を折らないようにボディーからライトユニットを慎重に取り外しますが、少しだけ慣れが必要です。 写真は関西線色のキハ120を分解したときの写真です。 ライトユニットのビスを外して分解します。 ライト基板です。「L1」の位置にあるLEDを交換します。基板に「+」と印刷されている側(右側)がLEDのアノード極になります。ちなみに基板の裏には赤色に光るLEDがあります。 電球色LEDに交換しました。 光軸を基板と平行にしておく必要があるので、LEDは横倒しにハンダ付けします。LEDは両面テープを巻いた楊枝と半田ゴテの先で位置調整を行いながら、片側の電極ずつハンダ付けをしていきます。 チップLEDは極性がわかりにくいので、間違いが無いかこの時点で試験点灯をしました。 基板をケースに収めますが、遮光のためにウレタンの切れ端を前方の隙間に詰めます。 2枚目の写真の矢印から上側にウレタンがはみ出すと光量が落ちますので注意が必要です。 ウレタンを詰めた後の写真です。これに蓋を取り付けて完成です。 蓋を閉めるときに半分の確率でネジの穴がバカになっており、いくらネジを回しても締まった感触が得られないときがありますが、とりあえず蓋は閉まるのであきらめます。 次に室内灯を白色に変更します。TORM.の室内灯のTL-011(幅広 白色)を使います。 残念ながらポン付けはできず、加工が必要です。その際、この室内灯ユニットは基板とプリズムが簡単に分離できるので、適宜付け外しを行いながら作業を進めます。 まず、集電スプリング付近の加工です。室内灯ユニットを支持するステーの先の爪を引っかける溝を作ります。 プリズムを先の細い角ヤスリで上から彫り込んでいきます。 ある程度彫り込んだら載せてみます。すると、集電スプリングとは反対側のステーにも当たりがあることが分かります。 プリズムの当たりのある箇所を、さっきよりも細いヤスリで横から彫り込んでいきます。 室内灯ユニットが床板と平行になるように、集電スプリング側の彫り込みを調整します。 室内灯ユニットが床板と平行になるように彫り込めたら、元の室内灯ユニットの長さに合わせてレザーソーでカットします。 出来上がりです。集電スプリングが若干長めなので、スプリングの歪みがなるべく少なくなるように室内灯ユニットを取り付けます。 ヘッドライトと室内灯の色の変更ができました。 (2019/01/02 停車・常点灯状態でしばらく放っておくと、この室内灯ユニットの素子の1つが焼損してしまいました。常点灯を使用するときは目を離さない方が良いです。) 最後にステッカーを貼り付けます。 富士川車両工業の製品を使いますが、方向幕が「白幕」と「黒幕」の2製品があります。 便所設置の時代は「黒幕」の方が良いようです。 「白幕」の収録内容は、 前面ガラス全体(行き先・ワンマン表示共) ・岡山,津山,智頭(智頭は種別枠付) 各2個 行き先 ・快速 岡山,快速 津山 各2個 ・総社,上月,備中高松,美作江見,岡山,中国勝山,法界院,新見,金川,美作加茂,福渡,那岐,津山,智頭,姫路,鳥取,佐用,東城,備後落合,試運転 各4個 ・回送 5個 その他 ・快速(赤字) 4個 ・優先座席 10個 ・ステップに立たないで下さい。 18個 ・後乗り前降り 11個 ・指づめ喚起表示(左右) 各42個 です。 「黒幕」の収録内容は、 前面ガラス全体(行き先・ワンマン表示共) ・岡山,津山,糸魚川⇔南小谷(ローマ字表記共,岡山・津山は種別枠付) 各2個 行き先 ・総社,上月,備中高松,美作江見,岡山,中国勝山,法界院,新見,金川,美作加茂,福渡,那岐,津山,智頭,姫路,鳥取,佐用,東城,備後落合,糸魚川⇔平岩,糸魚川⇔南小谷(ローマ字表記共) 各4個 ・回送 2個,試運転 3個 その他 ・快速(赤字) 4個 ・優先座席 10個 ・ステップに立たないで下さい。 18個 ・後乗り前降り 11個 ・指づめ喚起表示(左右) 各42個 です。 前面ガラス全体が印刷された部分に方向幕を貼り付けて、ライトユニットとガラスの間に挟み込みます。 作例では左右の余白を残していますが、斜め前から見たときにとても目立つので、余白は綺麗に切り取った方が良いです。 ドア部分にもステッカーを貼り付けるとこんな感じになりました。 方向幕は「新見」にしています。余り目立ちませんが「ワンマン」の下にある種別札差しに自己満足しています。側面の各ステッカー位置は、同封されてる説明書よりも実車の写真を見て決めた方が良いです。 キハ120形(津山線)の整備はこれで終了です。 それでは。<(_)> 参考記事:TOMIX キハ120形(三江線) 入線・整備