山陰めぐり旅行の2日目(その1)です。 奥出雲おろち号で木次線を南下します。 ホテルの窓からの景色です。 夕べは気がつきませんでしたが、明るくなってから周りを見ると、家屋のまわりに防風林を植えているこの辺りの典型的な田園風景が広がっていました。 最寄り駅(といっても徒歩15~20分)の荘原駅です。7:52発の下りのアクアライナーに乗ります。 再び出雲市駅にやってきました。今日は奥出雲おろち号に乗車します。 普段は木次~備後落合間の運転ですが、オンシーズンの特定日には片道だけ出雲市駅が始発になります。 乗車したアクアライナーが到着した8:04には、すでに奥出雲おろち号は入線していました。 編成は、DE15-2558 スハフ12-801(2号車) スハフ13-801(1号車)でした。 宍道までは機関車が前で、宍道からは客車が前(推進運転)になります。機関車の付け替えは一切しないので、備後落合駅での折り返し後は、再び機関車が前となります。 1号車の写真です。1号車のスハフ13は窓がない車両です。木製の椅子とテーブルが備わっています。端部には運転台がありますが、占有面積が小さくなっているので、乗客が窓に張り付いて景色を楽しめるようになっています。 2号車のスハフ12です。2号車は窓のない1号車から荒天時に避難するための車両なので、1号車と2号車は同じ座席番号の席を使い、どちらを使うかは乗客の自由となります。なので、天気の良い本日は2号車に乗客はほとんどいませんでした。 出雲市を出発すると海沿いの田園風景を抜けて、宍道から方向転換をして木次線に入ります。 木次線では写真のような狭い平地や山間を抜けていきます。 ちなみに本日はほぼ満席でした。 なお、かなりの頻度で線路沿いの木々の枝が車体に当たりますので、トロッコの手摺りに手をかけていると危ないと思います。 トンネルに入ると天井に龍の姿が浮かびます。見ていると色んな色に変化します。他にも車内販売や案内アナウンスなどで、意外と時間が短く感じます。(出雲市からの延長運転区間にも、地元の方が乗車して沿線の案内をしてくれます。) 奥出雲おろち号では、あらかじめ電話で予約しておくと、ホームまで弁当等を届けてくれます。私は亀嵩駅のそば弁当を頼みましたが、他にも色々あるようだったので、もう少し下調べをしておくべきでした。(奥出雲おろち号のホームページに乗っています。JR西日本のページではないです。) そんなこんなで、出雲坂根駅に到着しました。 出雲坂根駅の奥の写真です。スイッチバックの麓の駅ですので行き止まりです。 この駅から方向を変えて、逆Z字形に山を登っていきます。 ほどなく出雲坂根駅を出発し、元来た線路に別れを告げて坂を登ります。 2枚目の写真は、折り返し地点のスノーシェルターです。ここで、出発信号機が青に変わるのを待ちます。 スノーシェルターを出発して、登ってきた線路を左手に見ながらさらに登っていきます。 勾配標には30.0‰とあります。 次の三井野原駅までには絶景ポイントがあります。 写真は木次線に平行する国道314号のおろちループと橋です。 絶景ポイントと行っても、これのために木次線の廃線が現実的なものとなってきているわけで、違和感があります。 クルマで数分のところを18分かかって隣の三井野原駅に着きました。ここで奥出雲おろち号とはお別れです。 (1日目へもどる) (その2へつづく)