山陰めぐり2日目(その3) 出雲坂根駅,布原駅他

山陰めぐり旅行の2日目(その3)です。

 
バスを出雲坂根駅前で降りて駅の向かい側に湧き出ている延命水を汲みに行きます。結構な水量で湧き出ています。(実を言うと駅舎の横にも延命水が出ているところがあります。)

 
出雲坂根駅では、乗車予定の備後落合行きが、先ほど撮影した奥出雲おろち号の交換待ちで停車していました。
車番はキハ120-2でした。

 
奥出雲おろち号が到着したら、奥出雲おろち号からの乗り換え客を確認して出発します。
乗車した列車はかなりの混雑で座れませんでした。

 
2度目のスイッチバックになります。


三井野原駅くらいから下り急勾配になります。下りだから速いかというとそういうわけではなかったです。(むしろ遅かったです。)
写真は三井野原駅の次の油木駅です。県境は三井野原駅(島根県)と油木駅(広島県)の間にあります。次が終点の備後落合駅になります。


やっと備後落合駅に入線します。なんだかカメラを抱えた人で賑わっています。イメージではもっと寂れた感じだったんですけど。まぁ、乗車している列車の混雑具合から予想はできたのですが。
前方には三次行きと新見行きの列車が見えます。時間があればキハ120の3色揃い踏みを取りたかったのですが、乗車していた列車の到着時刻が遅れていたようで、乗り換え時間が少なくて断念しました。


新見行きに乗り換えます。席はほぼ埋まっていて、立っている人もいました。(キハ120-340)


岡山県との県境の東城駅に至る途中4駅はなかなかの山間の秘境駅っ振りでしたが、車内が混雑していてロングシートに座っていたので写真が撮れていません。(東城駅は比較的大きな集落の中にあります。)
列車は岡山県内に入ると山間の狭い平地を縫うように進んでいきます。
いきなりですが、写真は新見駅のひとつ手前の布原駅まで飛びます。

 
布原駅は乗車人員の割に有名な駅で、伯備線にありながら伯備線の列車では乗り降りできず、芸備線の列車でしか利用することができないからです。
駅の付近には数件の民家がありますが、大きな集落との行き来には細い道で山を越える必要があります。
よっぽど利用者が少ないのか、運転士さんに「降ります。」と伝えると、「降りるんですか?」と言われてしまいました。他に乗降した人はいませんでしたが、畑や民家の庭に人影を見ることができました。牛の声も聞こえてきたので、牛舎もあるのかもしれません。
写真は順に新見方と備中神代方を写しています。2面2線の対向式ホームですが、有効長がそれぞれ1両しかありません。

 
布原駅の全景です。ホーム長は短いですが、上下線の有効長はそれなりにあるので、サンライズエクスプレスが運転停車を行ったりと重要な駅なようです。
時刻表を見てみると結構本数は有ります。(三井野原駅の時刻表を見て感覚が麻痺しているのかもしれませんが。)

 
新見駅から折り返してきた東城行きの列車で隣の備中神代駅に到着です。
駅舎っぽいものはありますが、2面3線の無人駅です。3線のうち3番線は芸備線専用で、新見方で伯備線に合流しています。(新見方から進入してくると、まず芸備線が3番線に分岐し、その後、伯備線は1・2番線に分岐します。)

 
駅前の丸ポストと停車中の貨物列車です。貨物列車は堂々と1番線に停まっています。(2番線が上下本線になっているようです。)

 
さらに伯備線を米子方面に北上し、本日最後の(途中)訪問駅の上石見駅に着きました。一般的な2面3線の無人駅です。
伯備線で最も標高が高い場所にある駅で、ひとつ手前の新郷駅との間が県境と分水嶺になっています。見たも新しく、かなり立派な駅舎です。電気自動車の充電ステーションがあったり、駅前も広いです。駅舎に食堂みたいな店舗がくっついている関係かもしれません。営業しているのかは不明ですが。
しかし、先ほどの備中神代駅もそうでしたが人影は見えず生活感がありません。山の中の仮乗降場のような布原駅の方が見かけた地元の人の数が多かったという・・・。
ちなみに、県境の駅マニアの人(いるのか?)で秘境駅が好きな人は、隣の新里駅の方が雰囲気は良いです。
(乗車したのはG04編成で、西出雲←クモハ114-1173 クモハ115-1515でした。)

 
やっと、本日の宿がある新見駅に到着です。
やっぱり駅名標には「ぬのはら」の文字はないですね。けど、芸備線乗り場には「ぬのはら」の文字がある駅名標があるはずですが、探し忘れました。
2枚目の写真は乗車したクモハ115-1194です。編成はG06編成で、先頭はクモハ115-1517でした。


(2017/11/26追記)
1・2番線は芸備線と姫新線のホームになっているので、駅名標の次駅が布原と姫新線の岩山になっています。

 
新見駅と本日の宿です。宿は駅から徒歩1分と近いです。明日は朝が早いので丁度良いです。
明日は芸備線の乗り通しと三江線に行きます。

(その2へもどる) (3日目へすすむ)
2017年8月20日 | カテゴリー : 外出, 旅行 | 投稿者 : 管理人

山陰めぐり2日目(その2) 道の駅おろちループ

山陰めぐり旅行の2日目(その2)です。

 
この駅はJR西日本管内で一番標高が高いところにある駅ということです。
写真で見る通りのかなり綺麗な駅舎です。


時刻表です。奥出雲おろち号がなければ1日3往復の超閑散線区ということがわかります。

 
国道を出雲坂根駅方面に向けて歩き出します。
すぐに分水嶺が見えてきます。歩いていると山になっているのが分かります。
こんなところから江の川に流れているんですね。


トンネルを抜けつつ10分ほど歩いて車窓から見えた赤い大きな橋を渡ると、右手に道の駅が、正面に「奥出雲の彫刻美術館」が見えてきます。横断歩道の先の道が広くなっているところはバス停です。
平家平展望台という大きな看板が上がっていたので、看板の下のそれらしい階段を降りてみます。


急な階段を降りた先の展望台からの眺めです。orz
さあ、次に行きましょう。ww


道路を渡って道の駅に行きます。ふつうの小規模な道の駅と行った感じです。
十割そばを売っていたのですが荷物になるのでやめました。公共交通機関で移動すると、どうしても持ち物の量に制限が掛かるのが難点です。宅配便で送ってくれるのならお土産を買い込んでも良かったのですが、クルマが主体の道の駅では、そんなサービスも望めません。


道の駅の裏手にある橋を渡ると道路の反対側の「奥出雲 鉄の彫刻美術館」に行けます。
入館無料ということで入ってみます。


「レストランは、休店いたします。」
何か嫌な予感がします。無料でなければここで踵を返していたと思います。


・・・。
何があるかは入って確認して下さい。屋外展示のオブジェと同じものが並んでいるだけなのですが。
私のセンスとは合わなかったです。

 
気を取り直して上の方に見える展望台らしき建屋に行ってみます。
頑張って登ってみると、なかなかの良い眺めです。どうやら平家平展望台はこちらだったようです。まあ、歩いてくる人が少ないので道路上の案内看板がドライバー向けに作られているのは仕方がないのですが、先ほどの私のように間違える人もいるのではないかと思います。(負け惜しみです。(^^;)
展望台に行くのに谷への階段を降りることに何の疑問も抱かない自分もどうかとは思いますが・・・。

 
この展望台までの途中で道が分かれていましたので、案内看板はありませんが行ってみます。
階段やベンチが整備され散策路のようです。


しばらく進むと・・・、行き止まりでした。オイっ!=3
どうも今日は運のない日のようです。


失意の中、先ほどの展望台でしばらく待っていると、備後落合駅で折り返して来た木次行きの奥出雲おろち号がやってきました。ちょっと遠いですがコンデジでも10倍以上の望遠があればそれなりに撮れます。写真は距離感を出すのに倍率を落として写しています。奥出雲おろち号からの眺望ポイントでもあるので、列車はゆっくり走っていますから、シャッターチャンスを逃すこともないと思います。
ちなみに、木次線の列車の通過時刻は、道の駅の休憩スペースに掲示してありました。

 
さて、急いでバス停に移動すると、間もなく出雲坂根駅を通るバスがやってきました。
乗車して、バスでぐるぐるとおろちループを下ります。列車で15分くらいかかる区間が数分で通過でき、その威力を思い知らされます。


バスです。ちゃんと緑ナンバーでした。

(その1へもどる) (その3へつづく)
2017年8月20日 | カテゴリー : 外出, 旅行 | 投稿者 : 管理人

山陰めぐり2日目(その1) 奥出雲おろち号

山陰めぐり旅行の2日目(その1)です。
奥出雲おろち号で木次線を南下します。


ホテルの窓からの景色です。
夕べは気がつきませんでしたが、明るくなってから周りを見ると、家屋のまわりに防風林を植えているこの辺りの典型的な田園風景が広がっていました。


最寄り駅(といっても徒歩15~20分)の荘原駅です。7:52発の下りのアクアライナーに乗ります。


再び出雲市駅にやってきました。今日は奥出雲おろち号に乗車します。
普段は木次~備後落合間の運転ですが、オンシーズンの特定日には片道だけ出雲市駅が始発になります。

 
乗車したアクアライナーが到着した8:04には、すでに奥出雲おろち号は入線していました。
編成は、DE15-2558 スハフ12-801(2号車) スハフ13-801(1号車)でした。
宍道までは機関車が前で、宍道からは客車が前(推進運転)になります。機関車の付け替えは一切しないので、備後落合駅での折り返し後は、再び機関車が前となります。

 
1号車の写真です。1号車のスハフ13は窓がない車両です。木製の椅子とテーブルが備わっています。端部には運転台がありますが、占有面積が小さくなっているので、乗客が窓に張り付いて景色を楽しめるようになっています。

 
2号車のスハフ12です。2号車は窓のない1号車から荒天時に避難するための車両なので、1号車と2号車は同じ座席番号の席を使い、どちらを使うかは乗客の自由となります。なので、天気の良い本日は2号車に乗客はほとんどいませんでした。

 
出雲市を出発すると海沿いの田園風景を抜けて、宍道から方向転換をして木次線に入ります。
木次線では写真のような狭い平地や山間を抜けていきます。
ちなみに本日はほぼ満席でした。
なお、かなりの頻度で線路沿いの木々の枝が車体に当たりますので、トロッコの手摺りに手をかけていると危ないと思います。


トンネルに入ると天井に龍の姿が浮かびます。見ていると色んな色に変化します。他にも車内販売や案内アナウンスなどで、意外と時間が短く感じます。(出雲市からの延長運転区間にも、地元の方が乗車して沿線の案内をしてくれます。)


奥出雲おろち号では、あらかじめ電話で予約しておくと、ホームまで弁当等を届けてくれます。私は亀嵩駅のそば弁当を頼みましたが、他にも色々あるようだったので、もう少し下調べをしておくべきでした。(奥出雲おろち号のホームページに乗っています。JR西日本のページではないです。)

 
そんなこんなで、出雲坂根駅に到着しました。


出雲坂根駅の奥の写真です。スイッチバックの麓の駅ですので行き止まりです。
この駅から方向を変えて、逆Z字形に山を登っていきます。

 
ほどなく出雲坂根駅を出発し、元来た線路に別れを告げて坂を登ります。
2枚目の写真は、折り返し地点のスノーシェルターです。ここで、出発信号機が青に変わるのを待ちます。

 
スノーシェルターを出発して、登ってきた線路を左手に見ながらさらに登っていきます。


勾配標には30.0‰とあります。

 
次の三井野原駅までには絶景ポイントがあります。
写真は木次線に平行する国道314号のおろちループと橋です。
絶景ポイントと行っても、これのために木次線の廃線が現実的なものとなってきているわけで、違和感があります。

 
クルマで数分のところを18分かかって隣の三井野原駅に着きました。ここで奥出雲おろち号とはお別れです。

(1日目へもどる) (その2へつづく)
2017年8月20日 | カテゴリー : 外出, 旅行 | 投稿者 : 管理人