先日のキハ183のトレインマークまわりのHゴム表現に使ったインレタですが、かなり余った状態なので本来の50系に使用したいと思います。 写真は新品状態のくろま屋さん製No.206「オハ・オハフ50 方向幕準備窓/臭気窓Hゴム」インレタです。 当社所有の50系は以前に記事を書いた寒冷地用の51形がKATO製で、暖地用の50形がTOMIX製です。両者のディーティール表現には結構な差があります。 写真の上の車両が施工対象となるTOMIX製のオハフ50,下の車両が比較用のKATO製のオハフ51です。トイレ窓が磨りガラスか白ガラスかの違いのほか、KATO製の方は方向幕準備窓、臭気窓のHゴムや、ドアレール・靴摺の表現もなされていますが、今回の施工はTOMIX製へのHゴムの表現だけになります。(ちなみにオハ50には臭気窓はありません。) インレタを平刀で切り出しているところです。切り出したものをセロハンテープに貼り付けて転写します。 平刀をつかうのはカッターで刃を横に引くよりも押し切る方が簡単だからです。また、インレタシートの余白が多いと位置合わせがしにくいので、イメージに近い位置で刃を入れて切り出しておきます。また、位置合わせのしやすさの関係で、なるべくセロハンテープを指紋等で汚さないようにします。 切り出したインレタを車両の方向幕窓や臭気窓のモールドの位置に合わせて転写します。 インレタシートは透明度が低く、シートをかざすと方向幕窓や臭気窓のモールドが見えなくなりますが、方向幕窓の縦位置は何両か転写すると雨樋や窓枠との位置関係から感覚が掴めてくると思います。一方、横位置はどうしてもカンを頼りに合わせることになります。臭気窓は小さいので、傾かないように気をつければそれほど難しくはありません。 施工前後のオハフ50です。上が施工後で、下が施工前です。ドアレールや靴摺の銀色は入っていませんが、かなり印象が良くなります。施工前はのっぺらぼうでしたからね。 在籍するオハ50 6両とオハフ50 6両の計12両に施工しました。 クリアラッカーを吹けば完璧だと思いますが、面倒なのでやっていません。 細かい作業なので休憩しながらだと2時間ほどかかりましたが、満足度の高い整備でした。 それでは今日はこれまでです。<(_)>